今年の3月、男の子を出産し、出産直後から
聞いてはいてもその切実さがわからなかったことや、
目のまえの命と一緒に生きていく上でリアルに感じていることを
折々で書いていきます
あえて0歳児育児というタイトルを書きましたが
多分これは、かなり子供が大きく育つまで
こどもを持つ親は感じることかもしれないと今の時点で思っています
40歳手前にして無事出産したものの
病院から赤ちゃんと一緒に帰る日が近づくと
”今は新生児室でナースの方が見てくれている子供。
家に帰ったら、自分で育てていくんだ・・・”
そんな現実と、子供と一緒に家に帰れる喜びとが入り混じっていたのを覚えています
ほぼ、2か月くらいは赤ちゃんは
必要以外の外出はせずに家で過ごし、親とともに少しずつ
外の空気をだんだんと吸っていきます
自分も親になって数か月で
一緒に外に出掛けるだけでも、わたしは出発の一時間前には
準備を万端に整えてそわそわドキドキしていたことを
すごく覚えています
産後のお母さんは特に
ホルモンバランスが乱れる方がほとんどで
自分の体と頭ではないような感覚になり
意味もなく、悲しくなったり不安になったりイライラしたりします
それは、出産前に産院で教えてもらっていましたが
いつそれが落ち着いてくるのか出口が見えない感じがあり
とても不安でした
もちろん、新しい命を目のまえにして
うれしい感情が高ぶったり、眠れない日々に困惑したり
少しずつ成長していく様に感動したりともう様々です
そんな中、自分自身
バスに乗って3か月手前くらいの子供と近くまで出かける機会があったとき
荷物を持ち、抱っこ紐で子供を抱えながらの外出
ちょっとだけでも手伝ってもらえたらなと思ったり、
知らない人が、声をかけてくれるだけでもなんだかとてもうれしかった
生まれてすぐから
正直まわりの知人から「困ったら助けるから連絡してね」と
温かい一言をくださる方が何人もいたのですが
生まれたての子供を目のまえにしながら、ご飯をつくったり、
洗濯をしたりで精一杯
誰でもいいから手伝ってほしいと思っていました
でも、実際自分から「手伝いにきてほしい」とは言えませんでした・・・
それは、わたしの性格の部分もかなりあるとは思いますが
子どもができてから出会った友達み~んな言います
「手伝おうか?や困ったら言ってね」に
実際お願いできたことがほとんどないと・・・・
それは本当に些細なこともです
ベビーカーを電車からホームに下すときに
「手伝いましょうか?」と声をかけられても
「大丈夫です」と答えてします
友達がお祝いがてらこどもに会いにきてくれるとなったとき
「ごはん持っていこうか?」と連絡もらっても
「大丈夫、用意しておくよ」と答えてしまう
でも、本当は、お願いしたいのに・・・・
わたしは、子供が4か月くらいになったときに
「手伝いましょうか?」や「大丈夫ですか?」じゃなくて、
「手伝います」って言ってくれたら
お願いしやすいのになと思い、
自分でも、そうやって同じような小さな赤ちゃんを連れているお母さんに
声をかけるようにしよう!と心に決めました
それはものすごく小さな言葉の違いですが
子どもを育てているお母さんからしたら
かなり大きな違いのような気がわたしはとってもしています
そして、核家族化が進む今
全然知らないかたから、少しお節介をしてもらったほうが
うれしいような気さえしています
社会全体が子育てをしてくれるような社会になってくれたらいいな
少子化が進む今、そんな視点でも私自身いろんなことを感じるようになりました
そしてそして、
子育てをしているお母さんも
まわりからの手助けの声に
ちょっと勇気をだして、お願してみるのもとても大事なんだと思います
わたしも、まだまだうまく人の手助けの気持ちに乗れないことが本当に多々ありますが
「頼ってもらったらうれしい」って相手も思うようです
そして、人に頼れるお母さんを小さいながらにきっと見てくれていると思います
まわりに頼って、お母さんが心から助かって笑顔でいてくれることが
赤ちゃんにとっては、一番の喜びだそうです
わたしも本当にまだまだ、ですが
感じていることを表現して、こうして読んでくれる
誰かと共有することで、少しずつできなかった自分から
お願いしますって言える自分になっていけるのかなと思っています
coromo-cya-ya 中臣美香
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