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見知らぬ人との挨拶の先に




夏日のように暑い日が続いていましたが

数日前から、桜が咲く頃の季節のように少し肌寒い東京です。


しかし、道のあちこちで、ぐんぐん伸びてきていたドクダミを楽しみにしていたところ。

急に、咲き始めたドクダミをみつけました。

緑の葉っぱがたくさんの中で、白い蕾とまだ少ない咲き始めたドクダミを見つけたときは

ただそこに転がっている、自分だけが大切にしている宝石をみつけたような気分でした。


自分だけに、きらっとしてくれているようで、美しい。

ドクダミの魅力は、私はここにいるよ!という、

強い主張がないのに、見てくれるあなただけに見せる。

そんな、感じがするところにあると思う。




先日とても気持ちがいいことがありました。


仕事終わりの夜に、主人と2人で井の頭公園を通り自宅に向かっていた時に、

「こんばんは」と声をかけてくれた方がいました。


よく通る道で、少し前は

ジャスミンの花が一斉に咲いているお家の玄関前で

何かをしていた、そのお宅の方だと思います。


東京に出てきてから、

見知らぬ人でもすれ違うと「こんにちは」とか

言っても無視されてしまうことが多くて

なんどか主人に、

”東京に来てから、こんにちはって知らない人に挨拶してもかえってこないことがほとんどなのはなんでなんだろう”と、

素朴な疑問を聞いてみたことがあるのですが、

「東京の人は、知らない人に話かけられたらついて行ってはダメって言われて育ってるから」と、なるほど、、、

田舎で育った私からしたら

近くに住んでるおじさんや、良く知らないけどすれ違った人に挨拶をするのはごく普通だったんだけどな。

小、中学生のときは、あいさつ運動とかあったし・・・

と、思いつつ、だんだん言わなくなってしまう自分もいた。


でも、先日は、夜遅くに目が合ったわけでもないのに

かけてくれた「こんばんは」

主人と2人で『こんばんは~』と返した後に、

2人で目を合わせて、「すごくうれしいね」と、話ました。

コロナウイルスの影響で、人とのつながり方が変わっていきそう、

という言葉を時々、聞いていたけれど、

わたしにとっては、関係が深くない方としたただの挨拶で、

こんなに心が洗われるなんて。。。

とその日、とてもよい締めくくりをもらった感じでした


そして、変な人にならない程度に(笑)

わたしも、見知らぬ人にでも挨拶をして、その先に何の見返りがなくても

つくれる良い時間みたいなものを大切にしたいと思いました


Houttynia cordta デザイナ ー /coromo-cya-ya 店主 中臣美香

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